漢字研究ブログ
主に漢字についての記事を掲載するブログ
2020/03/21
泉屋博古館『金文-中国古代の文字-』釈文の訂正
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1. 頌簋蓋 ● 釈文はこの字(以下、△)を、「貯」字と隷定し、「貯蔵庫」と翻訳する。 「△」字はかつて「貯」とされていたが、80年代に「賈」と読むべきであるという指摘がされた。 当初、「△」字の上部と「賈」字の上部には字形上隔たりが...
2019/11/19
泉屋博古館分館でやってる「金文展」に行った
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泉屋博古館分館で11月9日から開催されている「金文展」に行ってきた。 僕が見てきたのは、開催前日に行われた「ブロガー内覧会」というもので、ようは記者は先行して見ていいよというヤツである。そういうわけで本来撮影禁止のところ、許可を得て撮影ができたので、ここでレポートしたい。
2018/11/21
「労(勞)」の字源
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2018年11月18日付日本経済新聞の以下の記事に「労」についての記述があった。 (遊遊漢字学)二宮尊徳像なき時代の「勤労」 阿辻哲次 :日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO37843480W8A111C1BC8000/ ...
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2018/09/08
「函数」が音訳というデマと、本当の語源
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数学用語「function」は、中国語で「函数」と翻訳された。この語は日本にも輸入され、現在も日中で使われている(ただし現在日本では「関数」の表記が主流)。 この「函数」は、「function」に近い音の字を当てて作った語であるという説があるが、これにはいくつかの不審な点があ...
2018/08/20
「柿/杮(かき/こけら)」の書き分けは絶対ではない
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漢字には、「シ(音)、かき(訓)」と読む字と、「ハイ(音)、こけら(訓)」と読む字がある。字源も表す語も異なる、別字種である。 本やTV番組やインターネット等で、この両字について「 「かき」の旁は5画で、「こけら」の旁は縦棒を貫いて4画で書く 」のだという意見が存在する。両字...
2018/07/22
「解」は「牛を切り分けること」ではない【遊遊漢字学】
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2018年7月22日付日本経済新聞の以下の記事に「解」についての記述があった。 (遊遊漢字学)「解」とは牛を切り分けること 阿辻哲次 :日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO33207400Q8A720C1BC8000/ ...
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2018/07/16
「辛」の字源は「入れ墨に用いる針」ではない
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「 漢字カフェ 」内の以下の記事に「辛」字の字源についての記述があった。 あつじ所長の漢字漫談35 激辛もほどほどに | コラム | 日常に“学び”をプラス 漢字カフェ http://www.kanjicafe.jp/detail/8099.html トウガラシなどの...
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