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2018/11/21
「労(勞)」の字源
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2018年11月18日付日本経済新聞の以下の記事に「労」についての記述があった。 (遊遊漢字学)二宮尊徳像なき時代の「勤労」 阿辻哲次 :日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO37843480W8A111C1BC8000/ ...
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2018/07/16
「辛」の字源は「入れ墨に用いる針」ではない
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「 漢字カフェ 」内の以下の記事に「辛」字の字源についての記述があった。 あつじ所長の漢字漫談35 激辛もほどほどに | コラム | 日常に“学び”をプラス 漢字カフェ http://www.kanjicafe.jp/detail/8099.html トウガラシなどの...
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2018/01/15
殷墟甲骨文中の「遠」「𤞷(邇)」と関連字
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この記事は裘錫圭氏が1985年に発表した論文《釋殷墟甲骨文裏的“遠”“𤞷”(邇)及有關諸字》(以下《遠邇》)を和訳したものである。 裘錫圭が《遠邇》の初稿を書いたのは1967年のことであるが、この文章は結局発表されなかった。その後、1982年9月に《屯南》等の新出資料の発見に...
2017/09/17
字典「史」
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「史」 釋義 甲骨文 「史」は武官、あるいは使者とする説が広く受容されているが、異説は少なくない。 また、名詞{事}、動詞{使}に用いられる。 名:職官名。また、使者。 ① 貞:方其[⿶戈屮](翦)我 史 。 貞:方弗[⿶戈屮](翦)我 史 。 貞:...
2017/08/24
字典「才」
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「才」 釋義 甲骨文 殷墟甲骨文では時間や地名を後に続けて{在}に用いられる。また{災}の用法が数例みられる。 名:わざわい。良くないこと。災害。=災 ① 乙卯,貞:今日亡 才(災) 。 《合補》10708;歷二 ② 辛丑,貞:王其獸(狩),亡 才(災) 。 ...
2017/08/19
字典「士」
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「士」 釋義 甲骨文 官名を表す。人名の前につける。 名:職官名。 ① 甲子卜,賓,貞:[⿱匕鬯]酒才(在)疾,不从 士 古。 《合集》9560;賓三 ② 庚午卜,出,貞: 士 [⿱㞢八]曰:以賈齊,以。 《英藏》1994;出一 金文 男性および...
2017/08/15
字典「采」
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「采」 釋義 甲骨文 特定の時間帯を表す「大采」「小采」の語に用いられる。一期甲骨文にしか見られず、以降は「朝」「莫(暮)」など別の用語に取って代えられたようである。 「大采」「大采日」:時間詞。朝方。 ① 癸亥卜,貞:旬。一月。昃雨自東。九日辛未 大采 各云(雲...
2017/08/11
字典「再」
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「再」 釋義 甲骨文 残辞に一例みえるのみで、意味は不明。 ① 〼 再 允〼 《合集》7660;典賓 金文 西周期の例はない。「二番目」「二回目」「ふたたび」の意味で用いられる。「 閏再某月 」は二回目の月(閏月)のことで、秦簡にも同用法が見られる。...
2017/08/06
字典「宰」
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「宰」 釋義 甲骨文 五期甲骨文に「 宰丰 」が数例見えるのみである。「宰」は職名、「丰」は人名である。 名:職官名。 ① 王曰刞大乙[⿱隹示]于白麓𥑿 宰 丰。 《合集》35501;黄一 ② 王易(賜) 宰 丰。 《合補》11299反;黄一 ...
2017/07/28
字典「子」
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「子」 釋義 甲骨文 殷墟甲骨文において「子」は非常によく見られる字であるが、「幼児」「子供」の用法はそこまで多くない。最も多いのは、「 子某 」のような人名の前(あるいは後)につく用法である。これが具体的に何を表しているのかは諸説紛紛であるが、何らかの地位・役職・称...
2017/07/22
字典「甾」
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「甾」 釋義 甲骨文 殷墟甲骨文における「甾」とされている字は黄組に数例見えるのみである。 名:人名用字。 ① 〼妥余一人□,余其比田 甾 正□□盂方〼 《合補》11242;黄二 ② 〼,余其比發 甾 戔,亡又〼 《合集》36347;黄二 ③ 〼發...
2017/07/16
字典「來」
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「來」 釋義 甲骨文 「来る」の意味に用いられる。その対象は人だけでなく、敵国の攻撃・天候・災害など多岐にわたる。対象によって「~來」と「來~」の形がある。 「來+時間詞」の形で「次にやってくるその時間」を表す用法がある。「来年」「来週」などと同用法である。殷墟甲...
2017/07/02
字典「里」
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「里」 釋義 金文 西周金文では周王朝の治めるある範囲の土地を指し、管理者は「里君」と呼ばれた。 名:国有の一定範囲の土地。 召圜器,《銘圖》19255;周早 ①休王自㝅事(使)賞畢土方五十 里 。 九年衛鼎,《銘圖》02496;周中 ①廼(乃)舍(捨)裘...
2017/06/28
字典「迺(廼)」
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「迺(廼)」 釋義 甲骨文 前後をつなぐ副詞として用いられる。 副:すなわち。そして。そこで。=乃 ① 庚辰卜,王:祝父辛羊豕, 迺 𫹉父〼 《合集》19921;𠂤小 ② ...
字典「乃」
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「乃」 釋義 甲骨文 二人称代詞として用いられるが、主語や目的語にはならず、連体修飾(領格・属格)として用いられる。また「迺」と同様に接続詞的な副詞として前後の句をつなぐ用法もある。 代:なんじの。あなたの。 ① 戊戌卜,㱿,貞。王曰:...
2017/06/15
字典「㠯(以)」
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「㠯」 釋義 甲骨文 殷代における「㠯(以)」字の用法は広いが、おおむね現在と同様の意味である。 動:もちいる。 ひきいる。 前:もって。~によって。~をひきいて。 《合集》31977;歷二 ①辛亥,貞: [⿱匕鬯] 㠯(以) 衆灷,受又(佑)。 《合集...
2017/06/03
字典「𦣞(𦣝)」
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「𦣞」 釋義 金文 用例は少なく、固有名詞にしか用いられていない。 名:人名。族名。 ① 𦣞 。 𦣞觚,《銘圖》09037;商晩 ② 鑄子弔(叔)黑 𦣞 肈乍(作)寶盨...
2017/06/01
字典「負」
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「負」 釋義 金文 金文の「負」字は戦国晩期の兵器に一例あるのみである。 「負陽」:地名。 ① 十二年, 負陽 命(令)□雩,工帀(師)樂休,冶□。 負陽令戈,《銘圖》17199;戰晩 ...
2017/05/28
字典「某」
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「某」 釋義 金文 用例が少ないが、全て「謀」の意味に用いられる。 諫簋について「無」あるいは「靡」と読み否定の意味とする説もある(郭沫若、楊樹達、裘錫圭)。 動:はかる。くわだてる。計画する。=謀 ① 王伐𬃚(蓋)...
2017/05/26
字典「不」
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「不」 釋義 甲骨文 「亡」「勿」「弗」などとともに否定詞として用いられる。特に「弗」と用法が近く、占卜者の意志によらないもの(天候、災害など)に対して用いられ、「~できない」「~ではない」のように可能性を否定する。 副:ず、あらず。否定詞。 ①甲戌卜:今日雨,...
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