漢字研究ブログ

主に漢字についての記事を掲載するブログ

2017/06/03

字典「𦣞(𦣝)」

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「𦣞」 釋義 金文 用例は少なく、固有名詞にしか用いられていない。 名:人名。族名。 ① 𦣞 。 𦣞觚,《銘圖》09037;商晩 ② 鑄子弔(叔)黑 𦣞 肈乍(作)寶盨...
2017/06/01

字典「負」

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「負」 釋義 金文 金文の「負」字は戦国晩期の兵器に一例あるのみである。 「負陽」:地名。 ① 十二年, 負陽 命(令)□雩,工帀(師)樂休,冶□。 負陽令戈,《銘圖》17199;戰晩 ...
2017/05/28

字典「某」

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「某」 釋義 金文 用例が少ないが、全て「謀」の意味に用いられる。 諫簋について「無」あるいは「靡」と読み否定の意味とする説もある(郭沫若、楊樹達、裘錫圭)。 動:はかる。くわだてる。計画する。=謀 ① 王伐𬃚(蓋)...
2017/05/26

字典「不」

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「不」 釋義 甲骨文 「亡」「勿」「弗」などとともに否定詞として用いられる。特に「弗」と用法が近く、占卜者の意志によらないもの(天候、災害など)に対して用いられ、「~できない」「~ではない」のように可能性を否定する。 副:ず、あらず。否定詞。 ①甲戌卜:今日雨,...
2017/04/29

甲骨文字について その4 𠂤組大字類

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𠂤組は貞人組中で最も早い時代のものである。さらに𠂤組大字・𠂤組小字・𠂤賓間・𠂤歷間等に細分化される。 概要 現在300片近くの甲骨がここに分類されている。出土地は小屯村北が中心だが、村中・村南からも出土している。材料は獣骨が中心で、亀甲は少ない。𠂤組卜辞のなか...
2017/04/23

甲骨文字について その3 断代と分組類

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甲骨文とその時期 甲骨文は殷代のものであるが、殷代といっても長い歴史がある。 一般的に語られる殷王朝の歴史は《史記・殷本紀》に基づく。それによれば、天乙が夏王朝を滅ぼして殷王朝を建てたという。天乙の崩御ののち、その子太丁が即位前に死亡したため太丁の弟の外丙が次の殷王となった...
2017/04/08

甲骨文字について その2 卜辞

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甲骨文の文章は卜辞とよばれる。占卜を行ったのちに甲骨に刻み込まれた文章である。 卜辞の構成 卜辞はある程度文章の様式が決まっており、主に前辞・命辞・占辞・験辞の4つの部分から構成される。《甲骨文合集》6057正の文章(一部)を例にあげる。なお、[]内は欠けていたり読めなくな...
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