漢字研究ブログ
主に漢字についての記事を掲載するブログ
2017/07/28
字典「子」
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「子」 釋義 甲骨文 殷墟甲骨文において「子」は非常によく見られる字であるが、「幼児」「子供」の用法はそこまで多くない。最も多いのは、「 子某 」のような人名の前(あるいは後)につく用法である。これが具体的に何を表しているのかは諸説紛紛であるが、何らかの地位・役職・称...
2017/07/22
字典「甾」
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「甾」 釋義 甲骨文 殷墟甲骨文における「甾」とされている字は黄組に数例見えるのみである。 名:人名用字。 ① 〼妥余一人□,余其比田 甾 正□□盂方〼 《合補》11242;黄二 ② 〼,余其比發 甾 戔,亡又〼 《合集》36347;黄二 ③ 〼發...
2017/07/16
字典「來」
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「來」 釋義 甲骨文 「来る」の意味に用いられる。その対象は人だけでなく、敵国の攻撃・天候・災害など多岐にわたる。対象によって「~來」と「來~」の形がある。 「來+時間詞」の形で「次にやってくるその時間」を表す用法がある。「来年」「来週」などと同用法である。殷墟甲...
2017/07/02
字典「里」
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「里」 釋義 金文 西周金文では周王朝の治めるある範囲の土地を指し、管理者は「里君」と呼ばれた。 名:国有の一定範囲の土地。 召圜器,《銘圖》19255;周早 ①休王自㝅事(使)賞畢土方五十 里 。 九年衛鼎,《銘圖》02496;周中 ①廼(乃)舍(捨)裘...
2017/06/28
字典「迺(廼)」
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「迺(廼)」 釋義 甲骨文 前後をつなぐ副詞として用いられる。 副:すなわち。そして。そこで。=乃 ① 庚辰卜,王:祝父辛羊豕, 迺 𫹉父〼 《合集》19921;𠂤小 ② ...
字典「乃」
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「乃」 釋義 甲骨文 二人称代詞として用いられるが、主語や目的語にはならず、連体修飾(領格・属格)として用いられる。また「迺」と同様に接続詞的な副詞として前後の句をつなぐ用法もある。 代:なんじの。あなたの。 ① 戊戌卜,㱿,貞。王曰:...
2017/06/15
字典「㠯(以)」
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「㠯」 釋義 甲骨文 殷代における「㠯(以)」字の用法は広いが、おおむね現在と同様の意味である。 動:もちいる。 ひきいる。 前:もって。~によって。~をひきいて。 《合集》31977;歷二 ①辛亥,貞: [⿱匕鬯] 㠯(以) 衆灷,受又(佑)。 《合集...
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