【𠛊】【𠜈】【𠜄】【𠜃】【𠜞】 【𠝜】【𠝑】【𠝲】【𠝳】【𠞣】
【𠞗】【𠟒】【𠆮】【𠡋】【𠡣】 【𠡥】【𠡤】【𠡶】【𠡷】【𠢃】
【𠢌】【𠢪】【𠢛】【𠢚】【𠢮】 【𠢩】【𠢵】【𠢾】【𠣗】【𠣕】
【𠤝】【𠥘】【𠥨】【𠤲】【𠥵】
【𠛊】1907 カツ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𠛊、音割。
《篇海》卷四《刀部》四畫引《搜真玉鏡》 (313c)
𠛊,音割。
「𠛊」はおそらく「割」の傳承古文「𠛛」が変化した字である。《叢考》(34)参照。
【𠜈】1982 ロツ 義未詳 〔篇海類篇〕𠜈、盧骨切。
《龍龕》卷一《刀部》入聲 (100)
〾𠜈,俗。盧骨反。
待考。《叢考》(35)は、おそらく「硉」の換旁異体字であるとするが、同音であることしか根拠がない。
【𠜄】1983 ジュツ 義未詳 〔篇海類篇〕𠜄、音恤。
《龍龕》卷一《刀部》入聲 (99)
𠜄,俗。音恤。
「𠜄」は「卹」が変化した字である。《玉篇》卷七《血部》「卹,思律切。憂也。」(138)、《名義》卷七《血部》「[⿰⿱一血阝],湏侓反。憂也,〾恤字也。」(66)、《集韻》入聲《術韻》雪律切「䘏,雪律切。《説文》憂也。一曰鮮少也。」(670)、「𠜄」「⿰⿱一血阝」「䘏」は近形同音、すべて「卹」と同一字種である。近形の「卩」「阝」「刂」は俗に交替する。《可洪音義》卷三十《廣𪪺明集》第十八卷音義「𠜗,丑夷反。正作郗。」(60/570a)はその例。
【𠜃】1984 キウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𠜃、音臼。
《篇海》卷四《刀部》六畫引《搜真玉鏡》 (314a)
𠜃,音臼。
待考。「臼」の加旁異体字か。
【𠜞】2021 音未詳、人名。 〔字彙補〕𠜞、音未詳。〔路史、國名記〕魯共王淖𠜞。
待考。
【𠝜】2074 音義未詳 〔字彙補〕𠝜、音未詳。〔鶡冠子、王鈇〕摟𠝜與旱。
待考。《鶡冠子・王鈇》には「樓𠝜與旱」(陸佃注「蘇本作“樓剒與𤰞”,疑“旱”或為“早”。」)とあり、また「惑爽不嗣謂之焚」(陸佃注「爽,或作“𠝜”。」)とある。
【𠝑】2075 カウ 義未詳 〔五音篇海〕𠝑、音交。
《新修玉篇》卷十七《刀部》八畫引《類篇》 (152c)
𠝑,音交。
《篇海》卷四《刀部》八畫引《類篇》 (314b)
𠝑,音交。
待考。
【𠝲】2104 カン 義未詳 〔字彙補〕𠝲、音堪。
《新修玉篇》卷十五《香部》引《類篇》 (143c)
𠝲,音侃。
《篇海》卷四《刀部》九畫引《搜真玉鏡》 (314c)
𠝲,音偘。
《篇海》卷十三《香部》引《類篇》 (467b)
𠝲,音𠈉。
待考。
【𠝳】2105 ブ 義未詳 〔金鏡〕𠝳、音無。
《篇海》卷四《刀部》九畫引《搜真玉鏡》 (314c)
𠝳,五元切。
待考。「剜」あるいは「刓」の異体字か。
【𠞣】2138 音義未詳 〔字彙補〕𠞣、音未詳。
《字彙補》子集《刀部》補字 (472d)
⿰⿱𠀎冄刂,音未詳。《國語》廬由[⿰⿱𠀎冄刂]嬀。《韋昭註》廬,嬀姓之國。[⿰⿱𠀎冄刂]嬀廬女爲夫人。○一作“𠞣”。
「⿰⿱𠀎冄刂」及び「𠞣」は「荆」が変化した字である。明道本《國語・周語中》に「廬由荆嬀」(韋昭注「荆嬀,廬女,為荆夫人。荆,楚也。」)とある。
【𠞗】2141 キヤク 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𠞗、音却。
《篇海》卷四《刀部》十畫引《搜真玉鏡》 (314d)
𠞗,音却。
「𠞗」はおそらく「却」が変化した字である。「却」が「刦」に変化し、さらに加旁されたのが「𠞗」である。《叢考》(38)参照。
【𠟒】2203 音未詳 𠟒𣩎侯は封侯の名。 〔字彙補〕𠟒、音未詳。〔三國志 、注〕𠟒𣩎侯主簿任光。
「𠟒」は「鄮」が変化した字である。《三國志・吳志・虞翻傳》裴松之注に《會稽典錄》を引いて「門下督盜賊餘姚伍隆,鄮(莫候反)主簿任光。」とある。
【𠆮】2301 ボク 義未詳 〔字彙補〕𠆮、名白切、音黙、與仂異。
《篇海》卷十五《人部》引《搜真玉鏡》 (512c)
𠆮,音黙。
「𠆮」はおそらく「万」の加旁異体字である。《廣韻》入聲《德韻》莫北切「万,虜複姓,北齊特進万俟普。俟,音其。」(529)、「万俟」の「万」と「默」は同音である。「𠆮」は「万」が「俟」の影響で加旁された字であると考えられる。
【𠡋】2324 エイ 義未詳 〔海篇〕𠡋、音榮。
《新修玉篇》卷七《力部》引《切韻》 (72a)
𠡋,烏扄切。正作之皃。
《篇海》卷十五《力部》引《奚韻》 (510d)
𠡋,於營切。正作“𢄋”。
待考。《篇海》は「𠡋」を「𢄋」の異体字としている。
【𠡣】2363 ヘン 義未詳 〔海篇〕𠡣、音便。
《新修玉篇》卷七《力部》引《類篇》 (72b)
[⿰力更],音梗。
《篇海》卷十五《力部》引《類篇》 (510d)
[⿰力更],音梗字。
《篇海》卷十五《力部》引《搜真玉鏡》 (511a)
[⿰力更],古杏切。
「𠡣」は「⿰力更」の誤りである。「⿰力更」は《可洪音義》卷十七《五分羯磨》第一卷音義「[⿰力更],古杏反。正作“梗”。」(60/55b)対応経文:唐・愛同録《彌沙塞羯磨本》「但凡軀有待資具極多,隨身所用事物繁雜,文准梗概豈盡資緣?對事准文可為輕重。」(T22,p0223b)にあるように、「梗」の換旁異体字である。《隨函録研究》(113)参照。
《考正》(35)は「𠡣」を「⿰力更」の動用異体字とするが、今本《海篇》には「𠡣」はなく、「𠡣,音便。」は「[⿰力更],音梗。」の誤りと思われる。
【𠡥】2364 シ 義未詳 〔海篇〕𠡥、音示。
《龍龕》卷四《力部》去聲 (518)
𠡥,音示。
待考。
【𠡤】2365 コク 義未詳 〔海篇〕𠡤、音刻。
《篇海》卷五《力部》引《搜真玉鏡》 (510d)
[⿰充力],音刻。
「𠡤」は「𠡜(⿰充力)」の誤りである。「𠡜」は「勊」あるいは「刻」が変化した字である。《叢考》(149)参照。
【𠡶】2383 ケン 義未詳 〔篇韻〕𠡶、音涓。
《新修玉篇》卷七《力部》 (71c)
𠡶,居貟切。
《篇海》卷十五《力部》引《龍龕》 (510c)
𠡶,居貟切。
「𠡶」は「勌(倦)」の換声旁異体字である。
《可洪音義》卷十三《佛般泥洹經》上卷音義「𠡶,其願反。正作“勌”。」(59/1018a)対応経文:西晋・白法祖譯《佛般泥洹經》卷上「念在自守,勤綜學業,一向不迴,孜孜不勌,人法自覆,是輩沙門,為依道生活。」(T01,p0167c)、《可洪音義》卷二十《解脱道論》第三卷音義「𠡶,音惓。」対応経文:梁・僧伽婆羅譯《解脱道論》卷三「如倦不能久看。」(T32,p0410b)、これら「𠡶」「勌」「倦」は互いに異文である。
「倦」「勌」は同一字種であり、《廣韻》去聲《線韻》渠卷切「倦,疲也,猒也,懈也。《説文》又作劵,勞也。或作勌。」(410)とある。「𠡶」はまた「勌」の換声旁俗字である。《考正》(25)、《可洪音義研究》(144)参照。
【𠡷】2384 タウ・ノウ 義未詳 〔字彙補〕𠡷、乃老切、音悩。
《龍龕》卷四《力部》上聲 (517)
𠡷,音〾惱。
待考。
【𠢃】2399 ヤウ 義未詳 〔海篇〕𠢃、音暘。
《篇海》卷十五《力部》引《搜真玉鏡》 (511a)
〾𠢃,音逿。
「𠢃」は「⿰力昜」の動用異体字で、また「⿰力昜」は「偒」が変化した字である。
「⿰力昜」は《新修玉篇》卷七《力部》引《類篇》「[「⿰力〾昜],音逿。」(72b)、《篇海》卷十五《力部》引《類篇》「[「⿰力〾昜],音逿。」(510d)とある。また《集韻》上聲《蕩韻》待朗切「𢠽,《説文》放也。或作愓、婸、偒。」(416)、同「逿,過也。」(417)とあり、「𠢃」「⿰力昜」「偒」は同音近形。「亻(人)」は俗に「力」に作る。《名義》卷七《力部》「𠡃,祖賀反。佐字。」(71b)、《龍龕》卷四《力部》平聲「𠠴,古文從字。」(517)はその例。したがって「偒」はまた「⿰力昜」に作る。《考釋》(71)参照。
【𠢌】2413 リヤク 義未詳 〔海篇〕𠢌、音略。
《篇海》卷十五《力部》引《搜真玉鏡》 (511a)
𠢌,音掠。
「𠢌」は「㗉」が変化した字である。
《篇海》卷十五《力部》引《搜真玉鏡》「[⿰⿱𡗗𠮛力],音略。」「[⿱㓞合],音略。」(511a)、《廣韻》入聲《藥韻》離灼切「㗉,《爾雅》云:“利也。”又人名,晉有禇㗉。」(501)、「𠢌」「⿰⿱𡗗𠮛力」「⿱㓞合」は「㗉」と同音近形、すべて「㗉」が変化した字である。《叢考》(150)参照。
【𠢪】2429 ヘイ 義未詳 〔海篇〕𠢪、音敝。
《篇海》卷十五《力部》引《搜真玉鏡》 (511a)
𠢪,普㓕切。
「𠢪」はおそらく「𠟈」が変化した字である。《集韻》入聲《㞕韻》匹蔑切「𠟈,削也。」(706)、「𠢪」「𠟈」は近形同音である。《叢考》(150)参照。
【𠢛】2430 シヨウ 義未詳 〔海篇〕𠢛、音從。
《龍龕》卷四《力部》平聲 (517)
[⿱⿰另受力],音從。
待考。《龍龕》の字体は「⿱⿰另受力」であり、《字彙補》等の「𠢛」は誤りである。
【𠢚】2432 ケン 義未詳 〔海篇〕𠢚、音眷。
《篇海》卷十五《力部》引《搜真玉鏡》 (511a)
𠢚,音眷。
「𠢚」は「勌(倦)」の換声旁異体字である。
《可洪音義》卷六《六度經集》第二卷音義「無𠢚:其卷反。疲也,猒也,懈也。正作“勌”也。《經律異相》作“動”字。」(59/763c)対応経文:呉・康僧會譯《六度集經》卷二「太子布施覩世希有,當卒弘誓慎無倦矣。」(T03,p0008c)、《可洪音義》卷二十三《經律異相》第卅一卷音義「無動:音倦。《六度集》作“無勌”。」(60/274c)対応経文:梁・寶唱等集《經律異相》卷三十一「太子布施,覩世希有,當卒弘誓,慎無勌(宋、元、明、宮本作“倦”)矣。」(T53,p0165a)、これら「𠢚」「勌」「倦」は互いに異文である。
「倦」「勌」は同一字種であり、《廣韻》去聲《線韻》渠卷切「倦,疲也,猒也,懈也。《説文》又作劵,勞也。或作勌。」(410)とある。「𠢚」はまた「勌」の換声旁俗字である。《考正》(25)、《可洪音義研究》(144)参照。
【𠢮】2450 音義未詳 〔字彙補〕𠢮、音未詳、見穆天子傳。
待考。
【𠢩】2452 カウ 義未詳 〔海篇〕𠢩、音咬。
《篇海》卷十五《力部》引《川篇》 (510d)
[⿺𫝔力],五了切。
「𠢩」は「勊(剋)」が変化した字である。近形の「克」「𡊪(堯)」は俗に換旁する。《可洪音義》卷十三《琉璃王經》第一卷音義「[⿺𡊪寸],苦黒反。」(59/1056b)対応経文:西晋・竺法護譯《佛説琉璃王經》「且更整陣,併心撲討,將牢持重,尅捷不久。」(T14,p0784c)、《字彙》寅集《寸部》七画「尅,同剋。」(520c)、また《玄應音義》卷一《大集月藏分經》第三卷音義「尅(剋),又作“勊”,同。」(44)、「⿺𡊪寸」「尅」「剋」「勊」は同一字種である。したがって「𠢩」もまた「剋」の異体字である。「五了切」「音咬」は望形生音の誤。
【𠢵】2457 キン 義未詳 〔字彙補〕𠢵、音禁。
《篇海》卷十五《力部》引《搜真玉鏡》 (511a)
𠢵,渠禁切。出《吴》也。
「𠢵」は「𠢱」の動用異体字である。《集韻》去聲《沁韻》巨禁切「𠢵,用力也。」(622)、「𠢵」「𠢱」は同音近形である。右側にある「力」は俗に下部に移動する。《字彙補》子集《力部》補字「𠡸,與𠡯同。」(474d)、《龍龕》卷四《力部》上聲「𠣀𠣃,二或作。勥,正。其兩反。迫也,勉也,力也。三。」(517)はその例。《叢考》(152)参照。
【𠢾】2479 ロ 義未詳 〔字彙補〕𠢾、連呼切、音盧。
《篇海》卷十五《力部》引《搜真玉鏡》 (511a)
[⿰⿱亩韭力],郎胡切。
「⿰⿱亩韭力」は「𠢾」の訛字で、「⿰⿱亩韭力」は「𠣊」が変化した字である。《龍龕》卷四《力部》去聲「[⿰⿱𣅀韭力]…,四俗。〾𠣊,正。音慮。助也,導也。又音盧。」(517)、《説文》卷十三下《力部》「𠣊,助也。从力非。慮聲。」、「⿰⿱亩韭力」「⿰⿱𣅀韭力」は近形同音、全て「𠣊」が変化した字である。なお「郎胡切=音盧」は俗音、「音慮」が正音である。
【𠣗】2518 音義未詳 一説に𠣖(2-2517)の譌字で𠣖は懸と其の義が通ずるといふ。 〔字彙補〕𠣗、音未詳。〔管子、輕重甲〕三月解𠣗。〔纂詁〕𠣗、當爲𠣖、𠣖音懸、音同則義通、懸、繫也。
《管子・輕重甲》に「三月解𠣗,弓弩無匡䡔者。」とあり、また俞樾平議「字書無“𠣗”字,疑“医”字之誤。《説文・匚部》“医,盛弓弩矢器也,從匚從矢。”,《國語》曰“兵不解医”。」を根拠に《漢語大字典》等は「𠣗」を「医」の異体字とする。
【𠣕】2519 キン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𠣕、音均、出呉韻。
《篇海》卷六《勹部》引《搜真玉鏡》 (350c)
𠣕,音均。出《吴韵》。
「⿹勹⿱二土(𠣕)」は「均」の動用異体字である。《考釋》(47)参照。
【𠤝】2585 バウ 義未詳 〔字彙補〕𠤝、名報切、音貌。
《篇海》卷十三《𠤎部》引《餘文》 (477b)
𠤝,音㒵。
※萬曆本は「⿱尚𠤎」
「𠤝」は「𡭪」が変化した字、あるいは「皃」が変化した字である。《考釋》(46)参照。
【𠥘】2646 サン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𠥘、思管切。
《篇海》卷八《匚部》引《搜真玉鏡》 (390a)
𠥘,思管切。
「𠥘」は「匴」が変化した字である。《廣韻》上聲《緩韻》蘇管切「匴,器也。冠箱也。」(285)、「𠥘」「匴」は近形同音である。《考釋》(20)、《考正》(1)参照。
【𠥨】2667 ボウ 義未詳 〔五音篇海〕𠥨、莫侯切。
《篇海》卷八《匚部》引《搜真玉鏡》 (390b)
𠥨,莫侯切。
※萬曆本は「莫候切」
待考。形音からすると「𧔨」の異体字だろうか。
【𠤲】2677 音未詳 西域の國名に用ひられてゐる字。 〔字彙補〕滑國、後魏時、謂之滑𠤲、西域國也。〔文獻通考、四裔考、滑國〕𠤲阿跋檀周古柯胡密丹等國、並滑旁小國也。
待考。
【𠥵】2687 ヤ 義未詳 〔海篇〕𠥵、音也。
《新修玉篇》卷二十九《匸部》引《奚韻》 (234c)
𠥵,章也切。
《篇海》卷十三《匸部》引《奚韻》 (483c)
𠥵,音也。
「𠥵」は「這」が変化した字である。
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