【𠥿】【𠆱】【𠦎】【𠦊】【𠦏】 【𠦐】【𠦋】【𠦗】【𠦧】【𠦨】
【𠧒】【𠧖】【𠀝】【𠧕】【𡥋】 【𠧰】【𠧿】【𠨊】【𠨌】【𠨕】
【𠨤】【𠨦】
【𠥿】2705 シヨク 義未詳 〔海篇〕𠥿、音食。
《新修玉篇》卷三十《十部》引《類篇》 (236d)
[⿰巳十],音食。
《篇海》卷十二《十部》引《類篇》 (463b)
[⿰巳十],音食。
待考。
【𠆱】2710 セキ 義未詳 〔字彙補〕𠆱、心七切、音析、與什不同。
《新修玉篇》卷三《人部》引《類篇》 (22a)
[⿰亻斗],音祈。
《篇海》卷十五《人部》引《類篇》 (512c)
[⿰亻斗],音祈。
「𠆱」は「⿰亻斗」の誤で、「⿰亻斗」はおそらく「祈」の換旁異体字である。《叢考》(45,47)参照。
【𠦎】2726 キン 義未詳 〔字彙補〕𠦎、口刃切、音𠞱。
《新修玉篇》卷三十《龍龕雑部》平聲引《會玉川篇》 (242c)
𠦎,口刀切。
《篇海》卷六《八部》俗字背篇 (352d)
𠦎,口刃切。
「𠦎」は「夲」の異体字である。
《玉篇》卷九《夲部》「夲,丑髙切。往來見皃。《説文》曰:“進趣也。从大从十。大十猶兼十人也。”𠦂,同上。」(186)、《名義》卷九《夲部》「[⿳八人十],𠡠髙反。進趣也。」(94b)、《龍龕》卷一《人部》平聲「𠦍,土刀【反】。進趍也。今作“𠦂”字。」(26)、「𠦎」「⿳八人十」「𠦍」はきわめて近形、同一字種である。「𠦎」の「口刃切」は「丑刀切」の誤り。《考釋》(15)参照。
【𠦊】2727 カン 義未詳 〔字彙補〕𠦊、和南切、音含。
《龍龕》卷一《云部》平聲 (191)
𠦊,音含。
待考。
【𠦏】2728 ヰ・ワイ 義未詳 〔海篇〕𠦏、音倭、又音矮。
《篇海》卷二《十部》引《龍龕》 (463b)
𠦏,倭、矬二音。
待考。
【𠦐】2729 シ 義未詳 〔字彙補〕𠦐、音次。
《新修玉篇》卷三十《十部》引《類篇》 (236d)
𠦐,音次。
《篇海》卷十二《十部》引《類篇》 (463b)
𠦐,音次。
「𠦐」は「次」の古文=「𠂔」の篆書を楷書化したものである。《六書通》卷下《去聲》次字「𠦐,古文奇字。」(252)、《古文研究》「“次”字下收古文眾多,凡十餘見,但都是“𠂔”的訛形,《注釋》(86頁)已經排列出相關演變序列,可參看,此處假“𠂔”為“次”。」(545)とある通りである。
【𠦋】2730 ケイ 義未詳 〔篇韻〕𠦋、音痙。
《新修玉篇》卷一《上部》引《古龍龕》 (8a)
𠦋,巨謹切。
《篇海》卷十二《上部》引《搜真玉鏡》 (461b) ※成化本は引《餘文》
𠦋,巨謹切。
「𠦋」は「近」の古文=「旂」の篆書を楷書化した字である。
《玉篇》卷十《止部》「𣥍,巨謹切。古文近。」(200)、《龍龕》卷四《卜部》「[⿸⿱上丿千]𠧣,二音近。」(539)、同卷二《止部》上聲「𣥍𣥪[⿳止丿冂],音近。三。」(335)、《集韻》上聲《隱韻》巨謹切「近,巨謹切。迫也。古作“[⿱上斤]”。」、上諸字と「𠦋」は近形同音、全て「近」の古文を楷書化したものである。《叢考》(10)参照。また《古文研究》「古文从止斤聲,其从的“止”代表的是“㫃”旁,古文為“旂”字。金文中“旂”字作□、□、□、□(《金文编》461—462 頁),古文當由類形體演變而來,則古文借“旂”為“近”。」(732)のいう通り。
【𠦗】3736 タイ 義未詳 〔海篇〕𠦗、音堆。
《龍龕》卷四《十部》 (537)
𠦗,都回反。
「𠦗」は「垖(堆)」が変化した字である。《龍龕》卷二《土部》平聲「塠[⿰土⿺辶㠯]𡊊垖,四俗。𡌙,通。堆,正。都回反。土聚丘阜也。六。」(245)、「𠦗」「𡊊」は同音近形、同一字種である。《叢考》(21)参照。
【𠦧】2754 シフ 義未詳 〔海篇〕𠦧、音汁。
《新修玉篇》卷三十《十部》引《會玉川篇》 (236d)
𠦧,音汁。
《篇海》卷十二《十部》引《川篇》 (463b)
𠦧,音汁。
待考。
【𠦨】2755 ラン 義未詳 〔海篇〕𠦨、音亂。
《龍龕》卷四《十部》 (537)
[⿱⿰⿱夕火⿹勹丿十],音乱。
「𠦨」は「⿱⿰⿱夕火⿹勹丿十」の訛、「⿱⿰⿱夕火⿹勹丿十」はおそらく「亂」の傳抄古文を楷書化した字である。「亂」の傳抄古文は楚系文字に由来する。《叢考》(22)参照。
【𠧒】2776 キツ 義未詳 〔字彙補〕𠧒、丘吉切、音乞。
「𠧒」は「乞」が変化した字である。《干祿字書・入聲》「𠧒乞,上俗,下正。」とある。
【𠧖】2786 チヨ 義未詳 〔海篇〕𠧖、音楮。
《龍龕》卷一《人部》上聲 (32)
𠧖,俗。昌吕反。
《龍龕》卷四《卜部》 (539)
𠧖,俗。昌吕反。
待考。《叢考》(72)は「処」が変化した字ではないかとするが、同音であることしか根拠が無い。
【𠀝】2787 コウ 義未詳 〔字彙補〕𠀝、苦紅切、音空。
《新修玉篇》卷一《上部》引《古龍龕》 (9a)
𠀝,苦紅切。
《篇海》卷十二《上部》引《搜真玉鏡》 (461b) ※成化本は引《餘文》
𠀝,苦紅切。
「𠀝」はおそらく「空」の会意異体字である。《叢考》(4)参照。
【𠧕】2788 クワ 義未詳 〔字彙補〕𠧕、孤阿切、音和。
《龍龕》卷四《雜部》平聲 (546)
𠧕,音和。
待考。
【𡥋】2795 クワイ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡥋、音會。
《龍龕》卷四《卜部》 (539)
𡥋,音㑹。
「𡥋」はおそらく「會」の傳承古文「㞧」が変化した字である。《叢考》(529)参照。「會」の傳承古文を《古文研究》(230,619)は「旆」あるいは「綏」ではないかとする。
【𠧰】2814 キョ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𠧰、音虛。
《龍龕》卷四《卜部》 (539)
𠧰,音虚。
「𠧰」はおそらく「虛」の傳承古文を楷書化したものである。
【𠧿】2825 カウ 義未詳 〔五音篇海〕𠧿、音衡。
《篇海》卷六《卜部》引《搜真玉鏡》 (353a)
𠧿,胡庚切。
「𠧿」は「衡」の古文を楷書化したものである。
《玉篇》卷二十六《角部》「衡,乎庚切。橫也,平也,斤兩也,持牛令不牴也。衡門,横木也。又盱衡,舉眉揚目也。[⿳卜𠕎大],古文。」(480)、《名義》卷二十六《角部》「衡,胡庚反。横也,軛。[⿳卜冖𪥄],上古文。」(265b)、《集韻》平聲《庚韻》何庚切「衡,《説文》:“牛觸,橫大木。”著其角也。引《詩》:“設其楅衡。”一曰橫一木爲門也。一曰平也。又姓。亦州名。古作𡘻。」(228)、また《龍龕》卷四《穴部》平聲「𥥓𥥌,二音衡。」(508)、同《卜部》「𠧲[⿱卜⿵𠘨⿱公天][⿱卜⿵𠘨⿱工巾]𠧽[⿳卜𠕎大][⿳卜𠔿大],音衡六字。」(538)、《新修玉篇》卷十八《卜部》引《類篇》「[⿳卜𡆾八],音衡。」(160d)、《篇海》卷六《卜部》引《類篇》「[⿱卜⿵𦉪矢],音衡。」(353a)、同引《搜真玉鏡》「[⿱卜⿵𠘨𡗞],音行。」(353b)、上諸字はみな近形同音、全て「衡」の古文を楷書化した字である。
「衡」の古文は楚系文字「⿱角大」に由来する。
【𠨊】2833 カク 義未詳 〔五音篇海〕𠨊、音角。
《篇海》卷六《卜部》俗字背篇 (353a)
[⿰⿱𠀎冄外][⿰⿱龷冉外],音角。
「𠨊」は「斠」が変化した字である。《廣韻》入聲《覺韻》古岳切「斠,平斗斛。」(464)、「𠨊」「斠」は同音近形である。《考釋》(21)参照。
【𠨌】2835 スイ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𠨌、音雖。
《篇海》卷六《卜部》引《搜真玉鏡》 (353b)
𠨌,音雖。
待考。
【𠨕】2852 キ 義未詳 〔字彙補〕𠨕、其利切、音忌。
《篇海》卷二《己部》引《搜真玉鏡》 (272b)
[⿱⿰巳巳巳],音忌。
待考。
【𠨤】2885 音未詳 山神の名。 〔太清金液神氣經〕北嶽姓𠨤、名𠨤君。
待考。
【𠨦】2888 イウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𠨦、音憂。
《篇海》卷二十八卩部「[𠨦]音憂。
「𠨦」は「憂」の傳承古文=「夒」の篆書を楷書化した字である。《古文四聲韻》卷二第十九引《崔希裕纂古》「憂;⿺⿱百兀⿰⿱工厶巳」、「⿺⿱百兀⿰⿱工厶巳」は「憂」と疊韻(幽部)の「夒」が変化した字である(参《古文研究》(477))。「𠨦」と「⿺⿱百兀⿰⿱工厶巳」は同音近形、同一字種である。
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