●快闊→快活
《漢語大詞典》
【快活】
1.高興,快樂。
《北齊書・恩倖傳・和士開》:“陛下宜及少壯,恣意作樂,縱橫行之,即是一日快活敵千年。”
唐白居易《想歸田園》詩:“快活不知如我者,人間能有幾多人。”
《儒林外史》第三二回:“昨日擾了世兄這一席酒,我心裏快活極了!”
浩然《艷陽天》第十四章:“他們快活地談論着,早忘了烈日的曝曬。”
2.鳥鳴聲。
宋蘇軾《五禽言》詩之三:“豐年無象何處尋,聽取林間快活吟。”
自注:“此鳥聲云:麥飯熟,即快活。”
宋范成大《初四日東郊觀麥苗》詩:“相將飽喫滹沱飯,來聽林間快活啼。”
《大漢和辞典》
【快闊】クワイクワツ
1.心地よく開けたさま。
2.氣象のはれやかなさま。氣象がさつぱりとして度量が廣いさま。
【快活】クワイクワツ
1.たのしみ。又、たのしい。愉快。
〔北齊書、和士開傳〕一日快活敵千年。
〔白居易、想歸田園詩〕快活不知如我者、人間能有幾多人。
〔五代史、劉昫傳〕三司諸吏提印聚立月華門外、聞宣麻罷昫相、皆歡呼相賀曰、自此我曹快活矣。
2.鳥の名。「麥飯熟すれば卽ち快活」と鳴くといふ。
〔蘇軾、五禽言詩〕豐年無象何處尋、聽取林閒快活吟。
〔自注〕此鳥聲、麥飯熟卽快活。
3.はきはきして元氣のあること。さつぱりしてゐて物事にこだはらず、元氣のよいこと。
近代国語辞典の収録状況
快闊 | 快活 | ||
1891:言海 | ○ | × | |
1894:日本大辞林 | × | ○ | |
1896:帝国大辞典 | ○ | × | |
1897:日本新辞林 | ○ | × | |
1899:ことばの泉 | ○ | × | |
1912:大辞典 | ○ | ○ | |
1919:大日本国語辞典 | ○ | ○ | |
1921:言泉 | ○ | ○ | |
1936:大辞典 | ○ | ○ |
●旱害→干害
《漢語大詞典》
【干害】
捍護。(以下略)
《大漢和辞典》
【旱害】カンガイ
ひでりの災害。旱災。
「干害」の用例
《地下水を利用せる電力灌漑事業》(1925)「干害の程度」「十三年間中八ヶ年は相當干害を受けて居る」
《東北地方に於ける出作及び出稼聚落の經濟地理》(1936):「又米作は冷害,干害を受け易き故」
《北支事情解説パンフレット》(1939):「一度水害や干害に遭ふと忽ち生活を脅かされる」
●旱天→干天
《漢語大詞典》
【干天】
猶參天。謂高出空際。(以下略)
《大漢和辞典》
【旱天】カンテン
夏の空。又、ひでりの時。ひでり。
〔運步色葉集〕旱天。
「干天」の用例
《中外商業新報・製鉄救済:緊急なる一方法》(1920.08.29)「主要製鐵業者が干天に雨露を求め得しが如く」
《報知新聞・紡績界チームの揺籃時代と山邊氏の活躍》(1931.03.17)「干天の滋雨である」
《朝日新聞・炭酸ガスの肥料価値》(1928.04.30)「夏および初秋の干天に果枝の蒼生多いこと」
●象嵌→象眼
《漢語大詞典》
【鑲嵌】
1.將一物體嵌在另一物體中。
清李斗《揚州畫舫錄・新城北錄中》:“藥師壇城,外面方亭柱磉,翼飛簷。寶頂鑲嵌城門、城垛子、城樓。”
聞一多《紅燭・劍匣》:“我將用墨玉同金絲,製出一隻雷紋鑲嵌的香爐。”
2.比喻深深地進入某種境界或思想活動中。
沈從文《邊城》十八:“那個死去的人,卻用一個凄涼的印象,鑲嵌到父子心中。”
【相嵌】
猶鑲嵌。
宋趙希鵠《洞天清禄集・古鐘鼎彝器辨》:“余嘗見夏琱戈於銅上,相嵌以金,其細如髮,夏器大抵皆全。歲久金脱, 則成陰𥧾,以其刻畫處成凹也。”
【商嵌】
鑲嵌。
明王世貞《觚不觚録》:“趙良璧之治錫,馬勳之治扇,周治治商嵌……皆比常價再倍。”
《大漢和辞典》
【象嵌】ザウカン ザウガン
象眼の2.に同じ。
【象眼】サウガン
1.布・紙等に施した細い泥畫。
〔佩楚軒客談〕蜀時製十樣錦、名有獅團象眼。
2.イ:銅鐵等の表面に模樣をきざみこみ、中に金銀等をはめたもの。象嵌。
〔和漢三才圖會、金類、鍍〕象眼、䤹銅鐵器成畫文、以金銀埋其理、俗名象眼。
ロ:鉛版中の誤字等を切り拔いて正字をはめこむこと。
【鑲嵌】
ちりばめる。はめ込む。象嵌する。
【相嵌】シヤウカン
はめこむ。商嵌。
〔洞天清祿集〕余夏琱戈於銅上相嵌以金、其細如髮、相嵌、今俗訛商嵌、詩云、追其琢章、金玉其和。
近代国語辞典の収録状況(金属加工品の意味のみ。布・紙・絹の意味は除外。)
象嵌 | 象眼 | ||
1891:言海 | × | ○ | 象眼:鑲嵌とも |
1894:日本大辞林 | ○ | × | |
1896:帝国大辞典 | × | ○ | |
1897:日本新辞林 | × | ○ | |
1899:ことばの泉 | × | ○ | |
1912:大辞典 | ○ | × | |
1919:大日本国語辞典 | × | ○ | |
1921:言泉 | × | ○ | |
1936:大辞典 | ○ | ○:2.=象嵌 | 象嵌:相嵌・商嵌・雜嵌・象眼・雜眼とも |
《文明本節用集》(1474)に「象眼」とあるが意味は書かれていない。《易林本節用集》(1597)に「象眼,胡銅交金。」とある。
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