王恩田 編著 (2007/1) 《陶文字典》 齊魯書社
一般的な字書って感じの厚さだと思う。
本書は戦国・秦代の陶文(陶磁器・土器の銘文)を字毎に配列したものである。各字形は拓本をそのまま切り貼りしたものであり(ゴミ取りはしていない)、出典は全て王恩田《陶文圖録》である。よって模写である《古陶文字徴》より正確な字形を見ることができる。
各字形には出典の番号が付してある。また一部の字形にはわりと丁寧に解説がついている。
配列は説文順、卷一~卷十四のあとに合文・附録(隷定不可字)がある。また巻末に筆画索引がある。附録が字典の半分くらいを占めているが配列順が全くわからず例によって検索不可能である。
《陶文字典》はその10年以上前に出版された《古陶字彙》のアップデート版として出版されたもの(内容だけでなく本文のデザインが酷似している)だが、《古陶字彙》に比べると字例が少ない印象をうけるので、《古陶字彙》と共に使うのが良いかもしれない。ちなみに《陶文字典》ももう九年前なので旧釈が目立つ。
0 件のコメント:
コメントを投稿