饒宗頤 主編、徐在國 副主編 (2012/10) 《上博藏戰國楚竹書字匯》 安徽大學出版社
なかなか厚い。ちなみにページの紙一枚は薄い。
本書は《上海博物館藏戰國楚竹書》(一)~(七)の字を字種毎に配列したものである((八)、(九)の字は収録していない)。各字形は図版をコンピューター処理したものである。ただし字形がわかりにくいもののみ図版写真をそのまま載せている。
各字形には出典が付してある。出典は数字で表されているので凡例にある対応表をいちいち見なくてはならない。
配列は康煕をもとにしたオリジナルの部首筆画順なので直接引くのは難しい。一部~龜部のあとに待識字(隷定不可字)、殘字(字形が不鮮明な字)の項目がある。巻末に筆画索引・拼音索引・おまけの論文が二篇ある。
《楚系簡帛文字編》(上博楚簡(一)、(二)の字を収録している)と比べると、字形が正確である分優れているが、釈文が載っていないことが欠点である。また、(六)・(七)の字が収録されている点を除けば《上海博物館藏戰國楚竹書(一-五)文字編》のほうが、配列が説文順である、《香港中文大學文物館藏簡牘》の字も収録している、文字だけでなく記号(句読点や卦畫)も収録している、各字形が簡内の何文字目かが付記してある、同一字種内を字体毎に分類している、一部の字形に軽い解説がある、巻末に総釈文が載っている、等の点で優れているといえる。
値段は228元(4000円弱)。日本で買うと10000円くらいか。
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