呉良寶 編纂 (2006/3) 《先秦貨幣文字編》 福建人民出版社
めっちゃ薄い。
本書は春秋・戦国時代の貨幣銘文を字毎に配列したものである。各字形は拓本・あるいは写真をそのまま切り貼りしたもの(ゴミ取りはしていない)。
本文のデザインはおおむね《古幣文編》を踏襲している。各字形には貨幣の種類・釈文・出典が付してある。同一字種内は貨幣のおおよその時代順に並んでいる。
配列は説文順、卷一~卷十四のあとに合文・附録(隷定不可字)がある。また巻末に筆画索引がある。附録は索引からは検索不可能である。
《古幣文編》をもとにしているので基本的に《古幣文編》よりは優れている。しかし《先秦貨幣文編》よりは一字あたりの字例が少ない。ただ貨幣の種類が記載されておらずまた出典がわかりづらい《先秦貨幣文編》と比べると、総合的な貨幣写真集を出典とする本書は字体と貨幣の種類との関連付けがしやすいといえる。
値段は98元(2000元弱)、日本で買うと6000円くらい。
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