2016/11/19

《大漢和辞典》第四巻中の難字5

【𢎡】【𢎵】【𢎴】【𢏃】【𢏄】 【𢏂】【𢏍】【𢏎】【𢏜】【𢏞】
【𢏝】【𢏟】【𢏭】【𢐐】【𢐎】 【𢐚】【𢐶】【𢑅】【𢑝】【𢑟】
【𢑠】【𢑧】【𢑬】【𢑮】【𢒆】 【𢒍】【𢒓】【𢒒】【𢒣】【𢒱】
【𢓎】【𢓙】【𢓻】【𢓿】【𢔔】 【𢔹】【𢕦】【𢕨】【𢕲】【𢕽】




【𢎡】9704 セツ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢎡、音節。
 「𢎡」は「卪」の説文小篆を楷書化した「𢎛」が変化した字である。《叢考》(502)参照。

【𢎵】9728 コ 義未詳 〔字彙補〕𢎵、音弧。
 「𢎵」は形音から考えておそらく「壺」の異体字「𥁖」が変化した字である。

【𢎴】9729 ヒヨウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢎴、音冰。
 「𢎴」は「兵」の篆書を楷書化したものである。《考釋》(315)参照

【𢏃】9742 リ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢏃、音里。
《龍龕》卷一《弓部》上聲 (151)
  𢏃,音里。
 待考。「里」の伝抄古文を楷書化したものか。

【𢏄】9743 キヤウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢏄、音強。
《篇海》卷二《弓部》引《搜真玉鏡》 (269a)
  𢏄,音強。
 「𢏄」は「弜」が変化した字である。《考釋》(317)参照。

【𢏂】9744 イン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢏂、音引。
《龍龕》卷一《弓部》上聲 (151)
  [⿰弓卜]𢏂,二俗。𢎢,古文,音引。三。
 「𢏂」はおそらく「𢎢」が変化した字である。

【𢏍】9763 フツ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢏍、音弗。
《龍龕》卷一《弓部》入聲 (152)
  □𢏍□音弗,三同。
 「𢏍」は「弗」の傳鈔古文(「弜」)が変化した字である。《龍龕研究》(47)参照。

【𢏎】9764 シ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢏎、音四。
《龍龕》卷一《弓部》平聲 (151)
  𢏎,音申。
 待考。

【𢏜】9783 タ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢏜、音陁。
《龍龕》卷一《弓部》平聲 (150)
  𢏜,音陁。
 待考。

【𢏞】9784 キヨク・サツ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢏞、紀力切、又則割切。
《龍龕》卷一《弓部》入聲 (152)
  𢏞[⿰弓亟],紀力、則割二反。二。
 「𢏞」「𢏞」はおそらく「殛」が変化した字である。《考正》(171)参照。

【𢏝】9785 シウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢏝、音州。
《龍龕》卷一《弓部》平聲 (151)
  𢏝,音州。
 「𢏝」は「州」が変化した字である。《叢考》(504)参照。

【𢏟】9786 キヤウ 義未詳 〔五音篇海〕𢏟、音狂、又音強。
《龍龕》卷一《弓部》平聲 (151)
  𢏟,狂、強二音。
 「𢏟」は形音から考えて「強」が変化した字である。

【𢏭】9799 リウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢏭、音流。
《龍龕》卷一《弓部》平聲 (150)
  𢏭,音流。
 待考。

【𢐐】9846 ケン 義未詳 〔川篇〕𢐐、音弦。
《新修玉篇》卷九《弜部》引《會玉川篇》 (149d)
  𢐐,音弦。
《篇海》卷二《弓部》引《川篇》 (269a)
  𢐐,音絃。
 「𢐐」は形音から考えて「弦」「絃」の加旁異体字である。

【𢐎】9847 タン 義未詳 〔五音篇海〕𢐎、音賺。
《新修玉篇》卷九《弓部》十畫引《類篇》 (149a)
  𢐎,音賺。
《篇海》卷二《弓部》十畫引《類篇》 (268c)
  𢐎,音賺。
 待考。

【𢐚】9858 クワク 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢐚、音摑。
《龍龕》卷一《弓部》入聲 (152)
  [⿰弓囯],音[⿰扌囯]。
《新修玉篇》卷九《弓部》十一畫引《古龍龕》 (149a)
  𢐚,音[⿰扌囯]。
《篇海》卷二《弓部》十一畫引《龍龕》 (268c) 
  𢐚,音[⿰扌囯]。
 待考。《直音篇》は「同摑」とする。「摑(擭)」の異体字「⿰分國」が変化した字の可能性がある。

【𢐶】9885 ビ・ベツ 義未詳 〔五音篇海〕𢐶、音彌、又音蔑。
《龍龕》卷一《弓部》平聲 (150)
  〾𢐶,俗。音弥,又《經音義》音[⿳𦭝冖戍]。在《放光般若第一》。〾𢐶[⿰弓苚],二俗。,正。音弥。益也,久也,長也。三。
 「𢐶」は「彌」が変化した字である。《龍龕研究》(200)参照。

【𢑅】9890 テイ 義未詳 〔字彙補〕𢑅、音頂。
《龍龕》卷一《弓部》上聲 (151)
  〾𢑅,音頂。
 「𢑅」はおそらく「鼎」が変化した字である。《叢考》(506-507)参照。

【𢑝】9925 タン 義未詳 〔篇韻〕𢑝、音躭。
《龍龕》卷三《彐部》上聲 (368)
  𢑝,丁含反。
 「𢑝」は「𡖓」が変化した字である。また「𡖓」は「沈」の換旁異体字である。《考釋》(223)参照。

【𢑟】9928 ゴ 義未詳 〔字彙補〕𢑟、音五。
《龍龕》卷三《彐部》上聲 (368)
  𢑑□,二古。𢑟,音五。三。
 待考。

【𢑠】9929 タ 義未詳 〔字彙補〕𢑠、音陁。
《龍龕》卷三《彐部》平聲 (368)
  [⿰𢑑也]𢑠,紽、陁二音。在呪中。
 「𢑠」は「𡖐」が変化した字で、「𡖐」は切身字(音訳字)、無義である。《龍龕研究》(297)は「陁(陀)」が変化した字とするが誤り。

【𢑧】9938 シツ 義未詳 〔字彙補〕𢑧、音膝。
《龍龕》卷四《束部》入聲 (542)
  𢑧,私七反。《經音義》作膝。經文作―,非也。
 「𢑧」は「膝」が変化した字である。《叢考》(493)参照。

【𢑬】9940 ライ 義未詳 〔字彙補〕𢑬、音來。
《龍龕》卷一《來部》平聲 (188)
  𢑬,相承,来、𢘻二音。又《江西隨函》音竹皆反。
 「音來」の「𢑬」は「唻」「䜹(𧯲)」の異体字で、音訳字で無義である。《龍龕研究》(211)参照。
 「音悉」の「𢑬」は「膝」が変化した字である。《叢考》(494)参照。

【𢑮】9944 ヒ 義未詳 〔字彙補〕𢑮、音非。
 「𢑮」は「飛」の篆書を楷書化した字である。《龍龕研究》(298)、《考釋》(307)参照。

【𢒆】9968 サン 義未詳 〔字彙補〕𢒆、音彡。
《篇海》卷十《心部》引《搜真玉鏡》 (414a)
  𢒆,音彡。
 「𢒆」は形音から考えておそらく「𢁘」が変化した字である。

【𢒍】9978 ヒ 義未詳 〔五音篇海〕𢒍、方未切。
《龍龕》卷四《弗部》 (540)
  𢒍,方味反。
 「𢒍」はおそらく「髴」の減画異体字である。《考釋》(206)参照。

【𢒓】9988 チヨク 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢒓、丑玉切。
《篇海》卷十《彡部》引《搜真玉鏡》 (413d)
  𢒓[⿰⿳𠃍一勿彡],二,丑玉切。
 「𢒓」は形音から考えておそらく「𢒔」が変化した字である。《字彙補》は「同𢒔」とする。

【𢒒】9989 フウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢒒、音浮。
《龍龕》卷一《彡部》平聲 (188)
  𢒒,音浮。
 待考。

【𢒣】10007 シユウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢒣、音終。
《龍龕》卷一《彡部》平聲 (188)
  〾𢒣,音終
 「𢒣」は「終」の傳鈔古文(「冬」)が変化した字である。

【𢒱】10030 セイ 義未詳 〔字彙補〕𢒱、音歳。
《新修玉篇》卷三十《歲部》引《類篇》 (241d)
  𢒱,音歲。
《篇海》卷十《歲部》引《類篇》 (422a)
  𢒱,音歳。
 待考。

【𢓎】10061 チ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢓎、音遲。
《篇海》卷五《彳部》六畫引《搜真玉鏡》 (337b)
  𢓎,音遲。
 「𢓎」は「彽」が変化した字である。《龍龕》卷四《彳部》平聲「彽,直尼反。―徊,猶徊徘也。或作“𢓎”。」(496)とある。

【𢓙】10079 イン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢓙、音引。
《龍龕》卷四《彳部》上聲 (498)
  𢓙𢓻,《隨函》音引。可以―塗炭也。俗失忍反。二。
 待考。

【𢓻】10128 イン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢓻、音引。
《龍龕》卷四《彳部》上聲 (498)
  𢓙𢓻,《隨函》音引。可以―塗炭也。俗失忍反。二。
 待考。

【𢓿】10131 イウ 義未詳 〔五音篇海〕𢓿、音由。
《龍龕》卷四《彳部》上聲 (497)
  𢓿[⿰⿱彳人心],二,古文。音申。
 「𢓿」は「悠」が変化した字である。《叢考》(363)参照。

【𢔔】10196 ケキ・キヤク 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢔔、居逆切。
《篇海》卷五《彳部》九畫引《搜真玉鏡》 (337d)
  𢔔,居逆切。
 待考。

【𢔹】10209 ケウ 義未詳 〔康煕字典〕𢔹、字彙補、古弔切、音徼、石鼓文、希微𢔹𢔹。
 「𢔹」は石鼓文の「𢕂」を楷書化したものである。

【𢕦】10236 シウ 義未詳 〔川篇〕𢕦、音修。
 「𢕦」は「𩛢」が変化した字である。《叢考》(368)参照。

【𢕨】10238 ヘン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢕨、甁邊切。
 「𢕨」は「𠐈」が変化した字である。《叢考》(368)参照。

【𢕲】10251 音義未詳 〔字彙補〕𢕲、音未詳。〔穆天子傳〕玕琪𢕲尾。
 待考。

【𢕽】10262 音義未詳 〔康煕字典〕𢕽、字彙、見周宣王石鼓文、音義未詳。
 「𢔹」は石鼓文の「𢕂」を楷書化したものである。

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